無料レンタルサーバーを比較|WordPress・広告・制限で選ぶ

無料レンタルサーバーは、WordPressの学習や小さな試作サイトを0円で始めたいときに役立ちます。ただし、無料で使えることと、重要なサイトを安心して任せられることは同じではありません。

2026年8月時点で、公式サイトから新規申込ができることを確認できた主要候補は、シンフリーサーバーとXREA Freeです。どちらもサーバー本体は無料ですが、広告、メール、サポート、契約更新の条件が異なります。

広告なしでWordPressを試し、自分で管理できる人にはシンフリーサーバーが合います。広告を許容し、メールや問い合わせ窓口も試したい人にはXREA Freeが候補です。売上や問い合わせを支える本番サイトなら、低価格の有料サーバーも含めて判断しましょう。

この記事では、ドメインを有料で契約したときに特典として付くサーバーを、無料候補に含めません。サーバーそのものを0円で新規申込できるかを起点に比較します。

目次

無料レンタルサーバーのおすすめは2つ

2026年8月時点で、新規アカウントの申込ページと現在の仕様を公式サイトで確認できた主要候補は、次の2つです。

判断したいこと シンフリーサーバー XREA Free
月額料金 無料 無料
WordPress 利用可能 利用可能
Web容量 10GB 10GB
広告表示 なし あり
独自ドメイン 最大10個 最大20個
メール なし 最大100アカウント
向く人 自力で管理できる人 広告を許容できる人

サーバー料金はどちらも0円です。ただし、独自ドメインを使うなら、ドメインの取得・更新費用が別にかかります。無料サーバーと、独自ドメインが無料になる有料サーバーの特典は、別の仕組みです。

WordPressの学習だけが目的なら、広告のないシンフリーサーバーが分かりやすい候補です。独自ドメインのメールアドレス、メールやチャットでの問い合わせ窓口、幅広いサーバー機能まで試したいなら、XREA Freeも候補に入ります。

広告なしでWordPressを試すならシンフリーサーバー

シンフリーサーバーは、Web容量10GB、独自ドメイン10個、サブドメイン50個、MySQL 5個を利用できる無料プランです。WordPress、無料独自SSL、WAF、自動バックアップに対応し、Webページに運営会社の広告が表示されません。

一方、メール機能と個別サポートはありません。公式サイトでも、ソフトウェアの更新やトラブルに自分で対応できる人向けと案内しています。初めてWordPressに触る人でも利用はできますが、エラーの原因を調べ、バックアップから戻す作業まで自分で行う前提です。

契約には3か月の利用期限があり、使い続けるには期限を更新する手続き(無料)が必要です。更新しないまま期限を迎えるとアカウントが凍結され、凍結から1か月後にはデータが順次削除されます。料金が0円でも、契約管理を忘れてよいわけではありません。

広告を許容してメールも試すならXREA Free

XREA Freeは、Web容量10GB、最大20ドメイン、MySQL 5個を利用でき、1日あたり5GBの転送量が目安とされる無料プランです。WordPress、独自SSL、Webメール、暗号化されたPOP・IMAP・SMTPに対応します。

無料プランは広告で運営されるため、Webページに広告が表示されます。広告を非表示にしたい場合は有料プランが必要です。広告の位置や挿入方法には公式のルールがあるので、独自に削除せず、公開前に表示を確認します。

メールは最大100アカウントで、1日の送受信数は1,000通が目安です。ウイルスチェックはありますが、XREA Freeのプラン表では、迷惑メールフィルターとカスタムフィルターが非対応とされています。事業用のメールを預ける先として選ぶなら、迷惑メール対策と復旧方法を別途用意する必要があります。

無料2サービスを機能で比較

無料サーバーでは、容量だけを見ても使いやすさは分かりません。広告、メール、バックアップ、サポート、更新条件まで見ると、向く用途がはっきりします。

WordPress・独自ドメイン・SSLを比較

比較項目 シンフリーサーバー XREA Free
WordPress 利用可能(簡単インストール) 利用可能
MySQL 5個 5個
独自SSL 対応(無料) 対応
WAF 対応 非対応
広告 なし あり
商用利用 可(規約の禁止事項・負荷制限を要確認) 可(公式仕様に明記。不特定多数への貸与は禁止)

両サービスとも、WordPressと独自SSLを利用できます。学習用にWordPressを1サイト作り、テーマやプラグインを試す用途なら、10GBでも始められます。

ただし、画像を大量に載せるサイト、動画を直接置くサイト、複数の検証環境を残す運用では、容量の消費が早くなります。WordPress本体だけでなく、画像、テーマ、プラグイン、データベース、バックアップファイルも容量を占めることを見込んでおきます。

独自SSLは、通信を暗号化する機能です。独自SSLを設定しただけで、WordPress側の弱点やパスワードの流出まで防げるわけではありません。WordPress本体とプラグインの更新、強いパスワード、不要アカウントの削除も必要です。

商用利用を考える場合は、単に「広告を載せられるか」だけで判断しません。扱えるコンテンツ、再販、負荷の高い処理、個人情報の保存など、利用規約の禁止事項を公開前に確認してください。

バックアップ・サポート・継続条件を比較

比較項目 シンフリーサーバー XREA Free
自動バックアップ 1日1回、過去14日分。Web・MySQL。管理画面から取得・復元 1日1回、最大15世代。Web・メール・データベース
復元 管理画面から対象日を選んで取得・復元 コントロールパネルから復元を申請。Web・メールは復元用ディレクトリから利用者が移動し、データベースはダンプファイルを使用
個別サポート なし メール・平日チャット
利用継続 3か月ごとに無料更新 無料プランを継続
停止への備え 期限切れに注意 長期未利用時の扱いを公式案内で確認

シンフリーサーバーはWebデータとMySQLを1日1回保存し、過去14日分を保持します。XREA FreeはWeb・メールデータとデータベースを1日1回保存し、最大15世代を保持します。どちらも無料サービスとしては心強い機能です。

ただし、サーバー会社のバックアップだけに依存すると、アカウントへ入れないときや契約が終了したときに、データを取り出せない可能性があります。WordPressのファイルとデータベースは、パソコンやクラウドストレージなど、サーバー外にも保存しましょう。

シンフリーサーバーは、有人の個別サポートを提供していません。マニュアル、AIチャット、ユーザーコミュニティを参考にしながら、自分で原因を切り分けます。XREA Freeでは問い合わせフォームと平日のチャットを利用できますが、制作の代行やWordPress内部の不具合まで、無条件に解決してもらえるわけではありません。

無料レンタルサーバーの選び方

無料候補を比べるときは、「使える機能の多さ」より、公開目的に対して不足する機能を先に探します。不足が重大なら、無料にこだわらないほうが安全です。

広告表示を受け入れられるか

広告は、サイトの見た目だけでなく、運営方針にも影響します。学習用のページなら許容できても、会社案内、店舗サイト、顧客へ提出するポートフォリオでは、運営者が選んでいない広告が信用を損なうことがあります。

シンフリーサーバーは広告なし、XREA Freeは広告ありです。XREA Freeを選ぶなら、実際のスマートフォン表示まで確認し、広告と自分のコンテンツが紛らわしくならないかを見ます。

自分で設置するアフィリエイト広告と、無料サーバーが自動表示する広告も区別してください。商用利用が認められていても、サーバー側の広告を削除・改変することまで認められるとは限りません。

WordPressを安全に管理できるか

WordPressをインストールできることと、継続して安全に運用できることは別です。無料プランでは、設定代行や個別サポートが限られます。

契約前に、次の作業を自分で行えるか確認します。

  • WordPress本体、テーマ、プラグインを更新する
  • 管理者IDと強いパスワードを管理する
  • エラー時にプラグインを停止して原因を切り分ける
  • ファイルとデータベースをサーバー外へ保存する
  • 独自ドメインとDNSを別々に管理する
  • 別サーバーへ移すためのデータを取り出す

学習中で分からない作業があること自体は、問題ではありません。ただし、消えると困るデータや顧客情報を置く前に、バックアップからの復旧を一度試してください。

WordPress向けの有料サーバーは、初期設定、移行、バックアップ、サポートの内容で違いが出ます。本番公開を考え始めた段階で、WordPress向けレンタルサーバー比較も確認すると判断しやすくなります。

独自ドメインを使えるか

独自ドメインは、自分で取得して管理するサイトのアドレスです。無料サーバーでも独自ドメインを設定できますが、ドメインの取得費や年ごとの更新費は、通常は別にかかります。

将来、有料サーバーへ移る可能性があるなら、初めから独自ドメインを使うと公開URLを維持しやすくなります。サーバー会社から提供される無料のサブドメインだけで始めると、移行時にURLが変わる場合があります。

ここでいう無料サーバーは、サーバー本体が無料のサービスです。有料サーバーを契約すると独自ドメインの取得費や更新費が無料になる特典とは、分けて考えてください。特典の条件は、独自ドメイン無料のレンタルサーバー比較で解説しています。

SSLとセキュリティ機能を確認する

独自SSLに対応していれば、ブラウザとサーバー間の通信を暗号化できます。シンフリーサーバーとXREA Freeは、どちらも独自SSLを利用できます。

一方、WAFはシンフリーサーバーが対応し、XREA Freeの現行プラン表では非対応です。WAFは、Webアプリへの代表的な攻撃を検知・遮断する機能ですが、WordPressの更新やログイン保護の代わりにはなりません。

無料サーバーでは、管理画面への二要素認証、接続元制限、障害情報の確認方法も確認します。セキュリティ機能の数だけで順位を付けず、自分が更新と監視を続けられるかで判断しましょう。

容量・転送量・ファイル数を確認する

両サービスのWeb容量は10GBですが、上限の考え方は同じではありません。XREA Freeには、1日5GBの転送量目安と最大10万ファイルの案内があります。アクセス数やファイル数が増えたときの制限まで確認します。

画像は公開前に適切なサイズへ縮小し、動画は動画配信サービスを利用すると、容量を抑えられます。WordPressのバックアップを同じサーバー内へ何世代も置くと、10GBを早く消費します。

空き容量が少なくなると、画像のアップロード、更新、バックアップ作成に失敗することがあります。使用量が上限へ近づく前に、不要データの整理か、有料サーバーへの移行を進めます。

サポートなしでも復旧できるか

無料サーバーの運用では、サポートの範囲が最も重要な判断材料になることがあります。WordPressが白い画面になった、SSLが発行されない、DNS変更後に表示されないといったトラブルは、原因が一つとは限りません。

シンフリーサーバーは、個別サポートを行わないと公式FAQで明記しています。XREA Freeにはメールとチャットの窓口がありますが、WordPressのテーマや外部サービスまで対応範囲に含まれるとは限りません。

公開前に、障害情報ページ、マニュアル、ログの場所を確認します。自力で戻せないサイトなら、月額料金だけでなく、問い合わせ窓口と復元のしやすさを含めて有料候補を選びます。

無料サーバーと有料サーバーの違い

有料サーバーの価値は、容量が大きいことだけではありません。メール、サポート、契約継続、移行支援など、運用時の手間を減らす仕組みに料金を払います。

比較項目 無料サーバー 有料サーバー
費用 サーバー本体0円 契約期間に応じて発生
広告 表示される場合あり 原則として任意
サポート なし・限定的 メール・電話等を選べる
メール なし・制限あり 業務向け機能を選べる
容量 小さめ 段階的に選べる
継続運用 条件変更に備える 契約条件を確認しやすい

無料でも高機能なサービスはあります。それでも、問い合わせを取りこぼす損失、復旧にかかる時間、移行を急ぐ費用まで考えると、有料のほうが総負担を抑えられる場合があります。

低価格プランを比較するときも、初回の割引額だけで選ばないでください。更新料金、バックアップからの復元、メール、サポートを確認しましょう。安いレンタルサーバー比較では、有料候補を費用と運用条件から絞れます。

無料サーバーが向く人・有料が必要な人

無料で足りる人

無料サーバーが向くのは、止まったときの影響が小さく、自分でデータを戻せる人です。

  • HTMLやCSS、PHPを学習したい
  • WordPressの管理画面を試したい
  • 短期間の検証サイトを作りたい
  • 広告や容量制限を受け入れられる
  • サーバー外へ定期的に保存できる
  • サポートなしでも調べて対処できる

公開期間と終了日を決めた試作なら、無料サーバーの制限を管理しやすくなります。学習成果を残す場合も、元ファイルとデータベースを手元へ保存しておきます。

そもそもサーバーを契約せず、SNS、ブログサービス、ホームページ作成サービスで目的を満たせることもあります。公開方法そのものを比較したい場合は、レンタルサーバーが必要ないケースも確認してください。

有料へ移ったほうがよい人

次のいずれかに当てはまるなら、有料サーバーを優先します。

  • 会社や店舗の公式サイトとして常設する
  • 問い合わせ、予約、売上につながる
  • 独自ドメインメールを安定して使いたい
  • 個人情報や会員情報を扱う
  • 障害時に有人サポートへ相談したい
  • 複数担当者や制作会社と管理する
  • 容量、転送量、ファイル数が増えている
  • 広告の内容と位置を完全に管理したい

本番サイトでは、月額数百円を節約するより、1件の問い合わせを失わないことのほうが重要な場合があります。料金を負担できるかだけでなく、停止したときの影響から判断しましょう。

無料サービスの終了・受付停止に備える

無料サービスは、新規受付の一時停止、プラン変更、サービス終了が起こり得ます。2025年にはスターサーバーフリーが提供終了し、後継のスターレンタルサーバー「フリープラン」も、同年10月22日に新規受付を終了しました。

既存の利用者が使い続けられるサービスでも、これから申し込む読者にはおすすめできません。本記事では、申込ボタンと現行の仕様を公式サイトで確認できたサービスだけを候補にしています。

終了時に困らないための準備

無料サーバーを使い始めたら、次の情報をまとめておきます。

  • 契約アカウントと登録メールアドレス
  • 独自ドメインの管理会社と更新日
  • WordPressのファイルとデータベース
  • DNSレコードの現在値
  • SSLとリダイレクトの設定
  • 問い合わせフォームの送信先
  • 移行先を決める条件

登録したメールアドレスが使えなくなると、更新通知や終了案内を見落とします。サーバー会社とは別のメールサービスのアドレスを登録し、公式のお知らせも定期的に確認してください。

移行は停止前に完了させる

終了告知が出てから新しいサーバーを探すと、動作確認の時間が不足します。容量や機能が足りなくなった段階で、移行候補を試しましょう。

WordPressは、新しいサーバーへファイルとデータベースをコピーし、仮のURLやhosts設定(パソコン側で接続先を一時的に指定する設定)で表示を確認してから、DNSを切り替えます。旧サーバーは、DNSの反映とフォームの動作を確認するまで残します。

独自ドメインを継続して利用できれば、サーバーを替えても同じ公開URLを維持しやすくなります。無料の提供サブドメインだけを使っている場合は、URLの変更と告知が必要になることがあります。

無料レンタルサーバーの始め方

候補を決めたら、いきなり重要データを置かず、小さなテストサイトで操作を確認します。

  1. 公式サイトで新規受付と現行仕様を確認する
  2. 利用規約と禁止事項を読む
  3. アカウントを作り、登録メールを保管する
  4. 提供サブドメインでSSLと表示を試す
  5. 必要なら独自ドメインとDNSを設定する
  6. WordPressを入れ、更新とバックアップを試す
  7. 広告、フォーム、スマートフォン表示を確認する
  8. サーバー外へデータを保存する

シンフリーサーバーを選ぶ場合は、3か月ごとの更新期限をカレンダーへ登録します。XREA Freeを選ぶ場合は、広告の表示位置と転送量、メールの迷惑メール対策を確認します。

テスト時には、バックアップを作るだけでなく、戻せるかまで試してください。復元の操作が分からない状態では、バックアップが存在していても緊急時に使えません。

申込前・公開後のチェックリスト

申込前に確認すること

  • 広告表示
  • WordPress対応
  • 独自ドメイン
  • 商用利用
  • 容量・転送量
  • バックアップ
  • 長期未利用時の扱い
  • データの書き出し可否

公開後に確認すること

  • 外部バックアップ
  • ログイン状態
  • 容量
  • 広告表示
  • SSL
  • WordPress更新
  • 利用停止・サービス変更の告知

無料レンタルサーバーに関するよくある質問

無料サーバーでWordPressブログを公開できますか

今回の2候補はいずれもWordPressに対応します。ただし、メール、広告、バックアップ、サポートは異なります。学習や小規模公開は可能でも、重要サイトでは復旧体制を含めて判断してください。

無料ならクレジットカードも不要ですか

シンフリーサーバーの無料申込みでは、会員情報、メール認証、SMSまたは電話認証を使います。現行の無料申込手順にカード入力は必須項目として案内されていません。XREA Freeも無料プランを選べますが、登録方法と本人確認は申込画面で確認してください。クレジットカードが2候補で一律必須とはいえません。

無料から有料へ移るとURLは変わりますか

最初から自分の独自ドメインを使い、そのドメインを移行先でも設定すれば、基本的に公開URLを維持できます。無料提供のサブドメインだけで公開している場合は、URLの変更が必要になることがあります。長期間運用するなら、早い段階で独自ドメインを使うと移行しやすくなります。

まとめ

2026年8月時点で新規申込を公式サイトで確認できた主要な無料レンタルサーバーは、シンフリーサーバーとXREA Freeです。広告なしでWordPressを試し、自力で管理するならシンフリーサーバー、広告を許容してメールや問い合わせ窓口も使いたいならXREA Freeが候補です。

無料サーバーは、学習、試作、短期の検証には便利です。一方、会社サイト、収益サイト、事業メールなど、停止したときの影響が大きい用途では、サポート、復元、契約継続を含めて有料サーバーも比較しましょう。

どちらを選んでも、独自ドメイン費用、広告、容量、バックアップ、更新条件を確認し、データをサーバー外にも保存してください。失って困る情報が増えたときが、有料環境へ移るタイミングです。

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監修者・筆者

STARRY代表。Web制作・サイト運用歴19年以上。WordPressサイトの制作、レンタルサーバー設定、サイト移行、バックアップ、復元対応まで幅広く実務を経験しています。 SRVBESTでは、Web制作者の視点から、レンタルサーバー各社の料金、WordPressの始めやすさ、移行のしやすさ、サポート体制などを比較し、初心者にも分かりやすく解説しています。

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