CPIの共用レンタルサーバーは、月額の安さよりも、企業サイトの制作・確認・公開・復旧を組織的に進めたい法人に向くサービスです。現行の「ビジネス スタンダード」には、公開サイトとテストサイトを扱えるSmartReleaseが標準で用意されています。
Webサーバー、メールサーバー、コントロールパネルを分離した構成も特徴です。制作会社へWeb作業を依頼しながら、会社側が契約やメールを管理するといった役割分担を考えやすくなります。
一方、12か月契約でも総額58,080円を一括で支払う必要があります。標準バックアップには容量や対象の制限があり、24時間365日サポートやWeb改ざん検知も有料です。「法人向けだから必要なものがすべて標準」とは限りません。
この記事では、CPIを利用した経験がない立場を明確にし、2026年7月23日時点の公式料金・仕様・マニュアルを基に評価します。古いプランの評判を現行プランへ当てはめず、法人サイト、制作会社、Web担当者が契約前に確認すべき点を整理します。
結論|CPIレンタルサーバーが向いている法人
CPIが向くのは、制作会社と社内担当者がテスト、承認、本番公開を分担する法人です。SmartReleaseを使うことで、公開前の確認環境、リリース、バックアップ、復元を一つの流れにまとめられます。
Webとメールを別サーバーで運用する構成、主契約Webサーバーに対する100%SLA、ドメインごとのFTPアカウントも法人運用と相性のよい要素です。単にWordPressを設置するだけでなく、公開事故を減らす手順まで整えたい企業に価値があります。
反対に、個人ブログの費用を抑えたい人や、月額1,000円前後のサーバーで十分な小規模サイトには向きにくいでしょう。メールを含む全データを標準バックアップだけで守りたい企業も、別の保管方法を含めて検討が必要です。
| 判断軸 | CPIを選びやすい条件 | 他の候補も比べたい条件 |
|---|---|---|
| サイト更新 | テストと承認を経て公開する | 管理者1人が直接更新する |
| 制作体制 | 制作会社と社内で役割を分ける | 外部担当者を使わない |
| 障害対策 | Webとメールの分離を重視する | 単一サイトの低コスト運用を優先する |
| バックアップ | Web・MySQLが10GB未満で30世代を使う | メールや10GB以上のデータも標準で守りたい |
| サポート | 有料オプションを含めて体制を設計する | 電話窓口を標準料金内で使いたい |
| 支払い | 年額を一括で予算化できる | 月ごとの支払いを希望する |
サービス単体ではなく複数社を同じ基準で選びたい場合は、法人向けレンタルサーバーの比較も確認すると判断しやすくなります。
CPIレンタルサーバーの基本情報
CPIは株式会社KDDIウェブコミュニケーションズが提供する法人向けホスティングブランドです。本記事が評価するのは、現行の共用レンタルサーバー「ビジネス スタンダード」です。
CPIにはメール専用のKWCメールや専用サーバーもありますが、料金も役割も異なります。検索結果には旧プランのACE01やSV-Basicに関する記事も残っているため、現在の新規契約条件と混ぜないことが重要です。
現行プランはビジネス スタンダード
ビジネス スタンダードでは、主契約ドメインのWeb領域300GBとメール領域200GBが案内されています。さらに、最大10個のマルチドメインを設定でき、各ドメインにWeb 100GB、メール100GBの領域が用意される設計です。
主契約ドメインとマルチドメインでは、利用できる機能や条件が完全に同じとは限りません。「最大11サイトを運用できる」という数だけで判断せず、SSL、データベース、バックアップ、SLAの対象をドメインごとに確認してください。
WordPressインストーラー、PHP、MySQL、SFTP、WAF、CPI SSLサーバー証明書も利用できます。ただし、CPIは共用サーバーであり、root権限は提供されません。任意のサーバーソフトを導入したい用途や、OSから管理したい用途は対象外です。
法人運用で重要な標準機能
| 項目 | 公式仕様で確認できる内容 | 契約前の確認点 |
|---|---|---|
| サーバー構成 | Web、メール、管理画面を分離 | 障害時の連絡と切り分け手順 |
| SmartRelease | テスト、公開、バックアップ、復元 | 容量、ファイル数、リリース対象 |
| マルチドメイン | 最大10個、ドメインごとに領域 | 主契約との機能差 |
| ファイル管理 | FTP、FTPS、SFTP、IP制限 | 制作会社へ渡す範囲 |
| Web防御 | WAF、CPI SSLを標準提供 | 改ざん検知は有料 |
| メール | ウイルス・迷惑メール対策、SPF、DKIMなど | 誤送信防止とバックアップ |
| SLA | 主契約Webサーバーに100% | メールとマルチドメインは対象外 |
| 標準サポート | メール、操作マニュアル | 緊急対応は有料オプション |
スペックが多いほどよいわけではありません。CPIの価値は、容量よりも公開フロー、外部担当者との分担、復旧方法を整えやすい点にあります。
CPIレンタルサーバーの料金
ビジネス スタンダードは3か月、6か月、12か月の契約期間から選べます。いずれも契約期間分を一括で前払いする方式です。
| 契約期間 | 月額換算 | 初期費用 | 利用料総額 | 初回支払総額 |
|---|---|---|---|---|
| 12か月 | 4,840円 | 0円 | 58,080円 | 58,080円 |
| 6か月 | 5,170円 | 22,000円 | 31,020円 | 53,020円 |
| 3か月 | 5,500円 | 22,000円 | 16,500円 | 38,500円 |
金額は2026年7月23日時点の税込通常料金です。キャンペーン価格や制作会社向けの再販条件は含めていません。
12か月契約は月払いではない
12か月契約の「月額換算4,840円」は、毎月4,840円を支払う意味ではありません。申込時には12か月分の58,080円を一括で支払います。稟議や予算申請では、月額換算と実際の支払額を分けて記載してください。
6か月契約は初回53,020円です。12か月契約との差は5,060円なので、1年間の利用が確実なら12か月契約を選びやすい料金設計です。短期契約は撤退しやすい一方、初期費用の比重が大きくなります。
オプションを含めた運用総額で考える
標準料金だけで足りるかは、企業の要件で変わります。24時間365日TEL&メールサポートは月額990円、Web改ざん検知は初期3,300円、100ページで月額3,300円です。
メール誤送信防止のActive! gate、メール容量追加、外部バックアップ、OV・EV証明書も別料金です。たとえば、標準バックアップの容量を超えるサイトでは、外部バックアップや別の保管先の費用が増えます。
比較時は「年額58,080円」だけで終わらせず、必要なオプション、制作会社の保守費、ドメイン、移転費まで含めます。更新後も通常料金で継続する前提で、2年目以降の予算を組むことが大切です。
10日間の無料お試しで確認できる
サーバー設定後は10日間の無料お試しが付与されます。コントロールパネルへログインし、初期設定やコンテンツのアップロードを試せます。
ただし、お試し期間中はマルチドメイン、SSLサーバー証明書を含む各種オプションを利用できません。サーバー移転代行を利用する場合も無料お試しの対象外です。
継続する場合は、お試し期間中に支払いを済ませます。入金しなければサーバーは停止し、支払期限を過ぎてからの入金では初期状態での納品になる場合があります。検証用に置いたデータを唯一の保管先にしないでください。
CPIレンタルサーバーの評判をどう評価するか
CPIは、低価格や初心者向け操作だけで評価すると特徴を捉えにくいサービスです。評判を見るときは、契約者がSmartReleaseや複数担当者運用を必要としていたかを確認します。
本記事ではCPIの利用経験を創作せず、管理画面の使いやすさや実際の応答速度を断定しません。公式仕様から確認できる強みと制約を、法人運用での判断材料として評価します。
良い評価につながるのは公開フローの作りやすさ
SmartReleaseには、公開サイトと同じ環境のテストサイトが用意されます。制作会社が修正し、社内担当者が確認してから本番へ反映する手順を作りやすい点は、CPIを選ぶ明確な理由になります。
自動バックアップは1日1回で、Web領域とMySQLデータベースを最大30世代管理できます。更新前の手動バックアップ、管理画面からのリストア、バックアップのダウンロードにも対応しています。
Web、メール、コントロールパネルが分離されていることも評価材料です。Webサイト側の処理と会社メールを同じサーバーへ集約しない構成は、障害時の影響範囲を考えるうえで分かりやすい設計です。
気になる評価は料金と標準範囲を分けて読む
月額換算4,840円は、個人向け共用サーバーより高い価格帯です。ただし、単純な容量単価ではなく、テスト環境、リリース、30世代バックアップ、ドメイン別領域を含む制作運用の費用として判断する必要があります。
電話サポート、Web改ざん検知、メール誤送信防止が有料である点も注意が必要です。公式名称に「法人向け」とあっても、自社が求めるサポートやセキュリティ対策が標準とは限りません。
標準バックアップの10GB制限や、SLAの対象範囲も誤解されやすい点です。世代数や「100%」という数字だけを切り取らず、対象データと対象サーバーを確認します。
古いプランの口コミは現行仕様と照合する
旧プランでは容量、IPアドレス、対応バージョン、提供機能が現行プランと異なる場合があります。ACE01やSV-Basicの使用感を、ビジネス スタンダードの現行評価として扱わないでください。
口コミを参考にする場合は、投稿日、利用プラン、契約時期、主契約かマルチドメインかを確認します。投稿者の運用規模が不明な評価は、最終判断の根拠ではなく、無料お試しで確認する項目として使うのが安全です。
SmartReleaseでテストから本番公開まで管理できる
SmartReleaseは、CPIの法人運用を評価するうえで中心となる機能です。公開サイト、テストサイト、バックアップを扱い、公開前の確認から復旧までを支援します。
テストサイトで確認してから公開できる
制作会社はテストサイトで更新作業を進め、企業担当者は表示、フォーム、法務表記、計測タグを確認できます。承認後にテストサイトのファイルを公開サイトへリリースすることで、確認前の変更がそのまま本番へ出る事故を減らせます。
ファイルを選んでリリースする方法と、全体をリリースする方法があります。ただし、フォルダをリリースすると、公開サイトだけに存在するファイルが削除されることがあります。除外リストと対象範囲を確認し、実行前にバックアップを取る運用が必要です。
WordPressでは、ファイルだけでなくデータベースの更新も発生します。投稿、問い合わせデータ、注文情報などが本番で増えるサイトは、テスト環境から何を反映するかを慎重に決めてください。
自動・手動バックアップとリストアに対応する
SmartReleaseは毎日深夜帯に自動バックアップを取得します。リリース、テストサイトへのファイル転送、リストアの実行時にも、対象側のバックアップが作られる仕組みです。
バックアップは通常30世代まで管理されます。残したい世代を保護し、不要な世代を削除することもできます。取得データをパソコンへダウンロードできるため、契約サーバー外で保管する運用にもつなげられます。
リストアすると、選択した世代の状態へ置き換わります。バックアップ取得後に追加したファイルが削除される場合があるので、復元前に現状も保存し、影響範囲を確認してください。
標準バックアップには10GBなどの制限がある
標準バックアップはWebとMySQLデータベースが対象で、メールは含みません。Webとデータベースの合計が10GB以上、ファイル総数が70,001以上、ディレクトリが41階層以上の場合、バックアップに失敗する制限があります。
WordPressの画像や生成ファイルが増えるサイトでは、契約容量300GBに余裕があっても、標準バックアップの上限へ先に達する可能性があります。契約前に現在のファイル数とデータ量を測り、余裕を持たせてください。
MySQLはバックアップ対象ですが、PostgreSQLはSmartReleaseのバックアップ対象外です。メール、PostgreSQL、大容量サイトを守る場合は、外部バックアップや別の保管方法を組み合わせます。
Webとメールを分離した法人向け構成
CPIは、Webサーバー、メールサーバー、コントロールパネルを別々に運用する構成です。Webサイトの障害や高負荷と、メール利用を同じ領域に置かない考え方が採用されています。
ただし、分離構成だけで停止や情報漏えいを完全に防げるわけではありません。DNS、認証情報、端末、メールソフト、WordPressなど、利用者側で管理する範囲は残ります。
メール容量をアカウントごとに配分できる
主契約ドメインのメール容量は200GBで、マルチドメインは1ドメインごとに100GBです。1GBから100GBまでの単位で、メールアカウントごとに容量を割り当てられます。
ウイルスチェック、迷惑メールチェック、STARTTLS、SMTP over SSL、POP over SSL、IMAP over SSLに対応します。SPF、DKIM、DMARC受信、ARCなども仕様に含まれます。
一方、標準のSmartReleaseバックアップはメールデータを保存しません。退職者メール、監査、長期保存、誤削除からの復旧が必要なら、端末任せにせず別の保存方針を決めてください。
誤送信防止や高機能Webメールは有料
標準Webメールは無料ですが、Active! mailは有料です。上長承認、時間差送信、添付ファイル分離などを含む誤送信防止のActive! gateも別料金になります。
メールは会社の業務継続に直結します。Webサイトの付属機能として扱わず、必要な認証、保存、誤送信防止、障害時の連絡手段を独立して設計してください。
SLA・セキュリティ・サポートの注意点
CPIは法人向けの保証と防御機能を備えていますが、数字や機能名だけで安全性を断定するのは適切ではありません。対象範囲と利用者側の責任を確認します。
100%SLAは無停止を約束する意味ではない
ビジネス スタンダードには100%SLAが設定されています。SLAはサービス品質の基準と、基準を下回った場合の返金条件を定める制度です。
対象は主契約ドメインのWebサーバーです。メールサーバーとマルチドメインを搭載したWebサーバーは対象外と案内されています。「契約内のすべてが100%保証」と理解しないでください。
SLAがあっても、障害による売上損失や社内対応工数がすべて補償されるわけではありません。障害時の社内連絡、代替ページ、メール以外の連絡手段、復旧後の確認項目を準備する必要があります。
WAFとSSLは標準、改ざん検知は有料
WAFは、Webアプリケーションの脆弱性を狙う通信を検知・防御する機能です。無料のCPI SSLサーバー証明書、SFTP、FTPS、FTP接続元IP制限も利用できます。
ただし、WAFはWordPress本体やプラグインを更新する代わりにはなりません。管理者パスワード、不要アカウント、脆弱なプラグイン、端末のマルウェアは別に対策します。
Web改ざん検知は有料です。監視対象のページ数と費用を確認し、自社監視や制作会社の保守と重複しないようにします。法人向け各社の防御機能を横断して見たい場合は、セキュリティに強いレンタルサーバーの比較も参考になります。
2026年のメール不正アクセスに関する公式案内
2026年6月、CPIはメールシステムへの不正アクセスを公式に公表しました。2026年7月7日の確定案内では、ビジネス スタンダードとKWCメールの一部でメールアカウントの漏えいが確認されたとしています。
同案内では、パスワードそのものの漏えいは確認されず、技術的な防止措置は実施済みとされています。影響が確認された対象には個別連絡が行われ、条件に該当するメールアカウントは2026年7月21日にパスワードの強制変更が実施されました。
既存利用者は、管理担当者宛の通知と対象アカウントを確認し、新しいパスワードをメールソフト、スマートフォン、Webフォームなどへ反映する必要があります。新規契約を検討する企業も、最新のお知らせと対策状況を確認してから判断してください。
この事象だけでサービス全体を一律評価するのではなく、発生事実、影響範囲、対応内容、今後の運用を分けて確認することが重要です。
24時間365日対応は有料で、電話受付は停止中
標準サポートはメールと操作マニュアルです。専門知識が必要な質問にはサポートエンジニアが対応すると案内されています。
24時間365日TEL&メールサポートは月額990円の有料オプションです。ただし、2026年7月23日時点の公式マニュアルでは電話サポートを停止し、メール問い合わせを24時間365日受け付ける運用です。内容により折り返し電話となる場合があります。
契約や支払いの問い合わせは翌営業日対応です。技術的な調査や設定変更も、翌営業日になる場合や対応対象外となる場合があります。緊急時に何を依頼できるかを契約前に確認してください。
制作会社と運用する際の権限・契約・請求
CPIはドメインごとに最大50個のFTPアカウントを作成できます。SFTPや接続元IP制限も使えるため、制作会社へ必要な範囲だけファイル操作を許可する運用を考えやすいサービスです。
ただし、FTPアカウントを分けることと、契約・請求・DNS・メールを含む管理者権限を細分化することは同じではありません。制作会社へ渡すIDと、企業が保持するIDを明文化してください。
| 管理対象 | 企業側で保持したいもの | 制作会社へ渡す範囲 |
|---|---|---|
| 契約・請求 | 契約名義、請求先、更新担当 | 見積・更新連絡の補助 |
| ドメイン・DNS | 登録者情報、移管権限、緊急連絡先 | 必要なレコード変更案 |
| Web制作 | 本番公開の承認者 | テスト環境、対象ディレクトリ |
| メール | 管理者ID、全アカウント一覧 | フォーム送信設定に必要な範囲 |
| バックアップ | 保存方針、復元承認、外部保管 | 取得・復元作業の手順 |
| 障害対応 | 事業判断、社内連絡、CPI窓口 | 原因切り分け、サイト復旧 |
契約名義でサービス継続性が変わる
CPIのビジネスパートナー制度には、制作会社が契約者となって再販する方式と、サーバーを利用する企業が契約者になる紹介方式があります。
制作会社が契約者になると、窓口や請求を一本化しやすい反面、制作会社を変更するときの引き継ぎが重要です。利用企業が直接契約すれば、制作会社が変わっても契約と請求を自社で維持しやすくなります。
どちらを選ぶ場合も、ドメイン登録者、サーバー契約者、請求先、管理ID、バックアップの保有者を契約書や運用表へ残してください。担当者の退職や制作会社の変更を想定した引き継ぎが、サーバー性能以上に継続性へ影響します。
一括前払いと電子請求書を社内運用へ組み込む
CPIの支払い方法は銀行振込、クレジットカード、Pay-easyです。契約期間分を一括で前払いします。
請求書は電子請求書として発行され、案内メールからダウンロードします。ダウンロード期間が定められているため、請求先メールを個人のアドレスだけにせず、経理担当が保存する流れを作ると安全です。
更新日、支払期限、カード有効期限、請求先担当者を管理台帳へ記録します。制作会社任せにする場合も、企業側が契約終了日とデータ引き渡し条件を把握してください。
CPIへ移転するときの注意点
CPIには無料のサーバー移転代行と、有料のデータ移行支援があります。名称が似ていますが、対象範囲は大きく異なります。
無料の移転代行は、FTPアカウントの登録とHTML・画像などのWebコンテンツ移行が中心です。インストール済みCMS、メール、データベース、旧サーバーのマルチドメイン領域などは対象外です。
有料のデータ移行支援では、WordPressなどのCMS、データベース、メールを含む移行を相談できます。2026年7月23日時点の参考価格は、静的サイトが1サイト220,000円から、CMSサイトが1サイト330,000円から、データベースが1件165,000円からです。環境調査により金額は変わります。
安全に移転する手順
- 現在のWeb、データベース、メール、DNS、ドメインの管理先を一覧化します。
- 無料移転、自社作業、制作会社、有料支援の担当範囲を決めます。
- 10日間のお試しまたは移転先環境で、PHP、MySQL、フォーム、メール送信を確認します。
- テスト環境へデータを移し、表示、管理画面、SSL、リダイレクトを確認します。
- メールアカウントを作成し、旧新サーバーを並行して受信できるよう準備します。
- DNSの切替日時と旧サーバーの並行運用期間を決めます。
- 公開後にWeb表示、フォーム、メール送受信、ログを確認します。
- データを再取得してから旧サーバーを解約します。
CPI公式はDNS切替後、旧サーバーを7日以上並行運用する流れを案内しています。切替直後に旧契約を解約すると、DNS情報が残る利用者の表示やメール配送へ影響する場合があります。
移転の全体計画を先に作りたい場合は、レンタルサーバー移行ガイドでWordPress、メール、DNSの順番を確認してください。
CPIレンタルサーバーのメリット
ここまでの公式仕様を、法人の導入判断に使えるメリットとして整理します。
テスト・承認・公開の手順を標準化しやすい
SmartReleaseを使うと、制作会社が本番サイトを直接書き換える運用から、テスト後に公開する運用へ移行しやすくなります。担当者が変わっても同じ手順を使えることは、法人サイトで大きな利点です。
Webとメールの影響を分けて考えられる
Web、メール、管理画面の分離構成により、障害や負荷の切り分けを考えやすくなります。メール容量をアカウントごとに配分できる点も、部署や役割ごとの管理に向きます。
外部パートナーの接続範囲を限定しやすい
ドメインごとのFTPアカウント、SFTP、接続元IP制限を利用できます。共有IDを長期間使い回さず、会社や担当者ごとに発行・停止する運用を作れます。
復元を前提に更新できる
30世代の自動バックアップ、手動バックアップ、リリース時のバックアップ、管理画面からのリストアを利用できます。WordPress本体やプラグインの更新前に保存し、問題時に戻す手順を整えられます。
CPIレンタルサーバーのデメリット・注意点
CPIの機能を使い切れない場合、価格差がそのまま負担になります。契約前に次の点を確認してください。
小規模サイトには料金が高くなりやすい
更新者が1人で、テスト環境や複数FTPアカウントを使わないサイトでは、CPIの強みを活かしにくくなります。容量と価格だけでなく、SmartReleaseを実際の手順へ組み込めるかで判断します。
バックアップ対象と上限が限定される
標準バックアップはメールを含まず、WebとMySQLにも10GBなどの制限があります。契約容量が大きくてもバックアップ可能量は別なので、動画、画像、生成キャッシュが多いサイトは注意が必要です。
緊急サポートと追加防御は別料金
24時間365日対応、Web改ざん検知、メール誤送信防止は有料です。標準料金だけで要件を満たさない場合、年額は増えます。
共用サーバーの範囲を超える設定はできない
root権限はなく、任意のミドルウェアや特殊な常駐処理を自由に導入する用途には向きません。独自システムがある場合は、対応言語、データベース、外部接続、cron、メール送信を事前検証してください。
CPIがおすすめな法人・おすすめしない法人
| 読者・用途 | おすすめ度 | 判断理由 |
|---|---|---|
| 制作会社が保守する企業サイト | 高い | テスト、公開、FTP分担を組みやすい |
| 複数担当者で承認するサイト | 高い | 公開前確認と復元手順を標準化しやすい |
| 複数ブランドサイト | 条件付き | ドメイン別領域があるが機能差を確認する |
| WordPressの法人サイト | 条件付きで高い | SmartReleaseとバックアップ上限を確認する |
| 重要な会社メール | 条件付き | 分離構成は利点だが別途保存と事故対応が必要 |
| 個人ブログ | 低い | 料金と運用機能が過剰になりやすい |
| 大容量サイト | 要確認 | 標準バックアップの10GB制限に注意する |
| 独自サーバー設定が必要なシステム | 低い | root権限がない |
設定代行や法人向け支援を別の形で求めるなら、XServerビジネスの評判も候補になります。割り当てリソースや別の法人運用を比べたい場合は、KAGOYAレンタルサーバーの評判も確認してください。
詳細な順位をここで付けるのではなく、自社に必要なテスト環境、バックアップ、権限、SLA、サポートを比較することが重要です。
契約前に確認するチェックリスト
- 契約者、請求先、ドメイン登録者を誰にするか
- 12か月分58,080円を一括で支払えるか
- SmartReleaseを公開手順へ組み込むか
- WebとMySQLのバックアップ対象が10GB未満か
- メールデータをどこへ保存するか
- 主契約とマルチドメインの機能差を確認したか
- 制作会社へ渡すFTP・SFTPの範囲を決めたか
- SLA対象が主契約Webサーバーだけと理解したか
- 24時間365日対応や改ざん検知が必要か
- 無料移転と有料移行の範囲を分けたか
- 障害・セキュリティのお知らせを受け取る担当者を決めたか
- 解約や制作会社変更時のデータ引き渡しを決めたか
10日間のお試しでは、画面を見るだけでなく、テストサイト作成、リリース、手動バックアップ、復元、FTPアカウント発行まで試してください。社内担当者と制作会社の双方が操作すると、契約後の分担を具体化できます。
よくある質問
CPIレンタルサーバーは個人でも契約できますか?
契約可否だけでなく、費用と運用機能が用途に合うかで判断してください。個人ブログでSmartReleaseや法人向け運用を使わない場合、より低価格な共用サーバーの方が合理的です。
月額4,840円を毎月支払うのですか?
いいえ。4,840円は12か月契約58,080円の月額換算で、契約期間分を一括で前払いします。6か月・3か月契約も、それぞれの期間分を一括で支払います。
WordPressは利用できますか?
はい。WordPressインストーラー、PHP、MySQLを利用できます。移転前には使用中のテーマ、プラグイン、PHP、データベース容量、メール送信方式の互換性を確認してください。
SmartReleaseはメールもバックアップしますか?
いいえ。SmartReleaseの標準バックアップはWebとMySQLデータベースが対象で、メールは含みません。メール保存が必要な企業は、別のバックアップやアーカイブ方法を用意します。
100%SLAならメールも止まりませんか?
100%SLAは無停止の約束ではなく、対象も主契約のWebサーバーです。メールサーバーとマルチドメインを搭載したWebサーバーは対象外なので、障害時の代替連絡手段も準備してください。
電話サポートは24時間365日使えますか?
24時間365日TEL&メールサポートは有料オプションです。2026年7月23日時点では電話受付が停止され、メールを24時間365日受け付け、必要に応じて折り返し電話となる運用です。
無料の移転代行でWordPressとメールも移せますか?
無料移転代行の中心はFTPアカウント登録とHTML・画像などのWebコンテンツです。WordPressなどのCMS、データベース、メールは対象外なので、自社作業、制作会社、有料のデータ移行支援から選びます。
制作会社に契約を任せても問題ありませんか?
可能ですが、契約名義、請求先、ドメイン、管理ID、データの帰属を確認してください。制作会社を変更しても運用を続けられるよう、企業が直接契約する方式も含めて検討します。
まとめ
CPIレンタルサーバーは、価格の安さではなく、制作会社と企業担当者がテスト、承認、公開、復旧を分担できることに価値がある法人向けサービスです。現行のビジネス スタンダードでは、SmartRelease、Web・メール・管理画面の分離、ドメイン別のFTPアカウント、主契約Webサーバーの100%SLAを利用できます。
一方、12か月契約は58,080円の一括前払いです。標準バックアップはWebとMySQLが対象で、10GBなどの制限があり、メールは含まれません。24時間365日対応、Web改ざん検知、メール誤送信防止も必要に応じて追加費用がかかります。
契約前には10日間のお試しを利用し、SmartReleaseのリリースと復元、制作会社用アカウント、WordPressの互換性を確認してください。契約名義、請求、ドメイン、バックアップの帰属まで決めておけば、担当者や制作会社が変わっても継続しやすい運用を作れます。